一年限りの【スズメバチの一生,習性】について御紹介
一年限りであるスズメバチの生涯について時期によっての巣の状況など弊社撮影の実際の写真と共にご紹介させて頂きます。こちらをご参照頂き,スズメバチの巣の早期発見,早期駆除にお役立て頂ければ幸いです。

スズメバチの生涯ってどんなの?

スズメバチの一生について

 

スズメバチに関しましては
一年限りの一生となります。
どの種類のスズメバチでも同様で
一年ごとに一から巣作り及び
子育てを行っていくことになります。
こちらのページではそんなスズメバチの
生涯,習性を簡単にご説明
させて頂きます。

 

3月~4月頃

 

長い冬を乗り越え,そろそろ活動を
開始し出すこの時期がスズメバチの
一生の始まりとなります。
昨年の段階で最終的に誕生
していたスズメバチの新女王蜂が
長い冬眠から目覚め,活動を
始めるのです。
その冬眠する箇所として一般家庭の

  • 屋根裏内
  • 壁内部

などでスズメバチの種類によっては
冬眠に入ることがあります。

 

スズメバチ冬眠屋根裏

 

スズメバチ冬眠侵入口

 

この時期に室内の窓を完全に
閉め切っているのに突然室内に
大きなハチが姿を現すということが
発生することがあります。

それは屋根裏内や壁内部などがスズメバチの冬眠箇所となっていた可能性が高いということになり,冬眠から目覚めた女王蜂が明かりが漏れている室内側の隙間などを屋外と勘違いし室内に侵入してきてしまうことがあるのです。

 

スズメバチ冬眠屋根裏

 

こちらの写真の状況は屋根裏内にて冬眠していたスズメバチが目覚め,室内天井に設置されているポーチライトの隙間から室内に出ようとしたのですが,体が隙間に挟まってしまいそのまま命を落としてしまった状況でした。

 

この時期はまだ屋根裏内などに
巣作りしているというわけでは
ないので室内に侵入してしまった
スズメバチを捕獲し退治してしまう
のも良いでしょう。ですが少しでも
危険を感じた際は我々のような
ハチ駆除業者に退治を依頼して
頂けたらと思います。

 

屋根裏内などで冬眠していたということは必ず屋外側の換気口や外壁などにハチが侵入出来てしまう隙間が生じてしまっているということですのでそういった箇所を閉鎖しておく必要がございます。

 

5月~6月頃

 

冬眠から目覚めた全ての種類の
スズメバチの女王蜂たちがそれぞれ
本格的に巣作りを開始し出すのが
この時期になります。
巣作りを開始したてなのでまだ
巣に対してハチの数が女王蜂一匹
のみの状況が多くなります。
ですがキイロスズメバチの場合は
かなり子育てのサイクルが速いので
6月頃には既に複数の働き蜂が
誕生していることもあります。
6月下旬頃にはどの種類の
スズメバチでも働き蜂はかなり
誕生している状況になります。

 

コガタスズメバチの巣初期

 

キイロスズメバチの巣初期

 

コガタスズメバチの巣初期

 

スズメバチの種類の中でも
コガタスズメバチに関しましては
この時期の初期の段階の
女王蜂一匹のみの状況では
巣の形状がかなり変わった形で

  • トックリを逆さにした形
  • 一輪挿しの花瓶を逆さにした形
  • ボーリングピンを逆さにした形

などのような独特の形状になります。

 

コガタスズメバチの巣初期

 

コガタスズメバチの巣初期

 

一見しただけでは蜂の巣とは思えない
ような形状なので意外と発見しても
そのまま放置してしまうことも
あるのがこの時期の特徴です。

 

もしも敷地内にて上記のような形状の物体を発見した場合はそれはスズメバチの巣なので決して払い落としてしまうようなことの無い様お願い致します。

 

7月~8月頃

 

夏真っ盛りの猛暑のこの季節は
全てのスズメバチの巣がかなり
大きくなり,ハチの数もかなり増加
している時期になります。
巣の内部の幼虫たちがかなり
羽化し成虫となっているので
ハチの数が増加しているのです。
ハチの数が増加しているという
ことはそれだけ巣へ出入りする
蜂の数が増えるということなので
それだけ蜂の姿を見かけやすくなり
スズメバチの巣を発見しやすくなる
というわけです。

 

キイロスズメバチの巣成長

 

キイロスズメバチの巣成長

 

コガタスズメバチの巣成長

 

この時期には一部のスズメバチ
主にキイロスズメバチ,モンスズメバチ
に関しまして特殊な事態が発生
することがあります。

 

それは引っ越しをするということです。

 

ハチの総数が数十匹に達した際などに
集団で別の巣作り出来る箇所へ
一斉に引っ越しするのです。
この引っ越しというのも意外と
スズメバチによっては発生します。
その際はやはり集団で一斉に
巣作りを行いますので巣は本当に
あっという間に巨大化していきます。
キイロスズメバチに関しましては
ほんの1週間程で直径20㎝程に
成長させることもあるので
かなり要注意になります。

 

キイロスズメバチ引っ越し

 

モンスズメバチ引っ越し

 

キイロスズメバチ引っ越し

 

引っ越しに関しましては
突如発生する事態なので
予測は不可能で何処に巣作り
されるか明確にはお伝え
出来ませんが特に

  • 軒下
  • 雨避け屋根
  • 屋根裏
  • 床下
  • 壁内部

などが要注意となります。昨日までは
平穏な日常だったのに突然敷地内で
スズメバチが飛び回り出し,そして
軒下などに一気に巣が出来上がる
ということも実際に発生しておりますので
定期的に全域の点検を行っておいた
方が良いでしょう。

 

キイロスズメバチに関しまして
引っ越しとは別にこの時期に
厄介な事態に陥ることがあります。

 

それは別荘という形で新たに巣作りを
行うことがあるということです。

 

巣作りの速さなどに関しましては
上記の引っ越しと同様なのですが
一個の巣を駆除したとしても
更に別箇所に新たに巣作りする
こともあるため,かなり危険で
厄介なスズメバチになります。
元々巣作りしていた巣が
ある程度大きくなったら,そちらを
拠点に近辺に新たに巣作りを行う
ことがよくあるのです。

 

キイロスズメバチの巣別荘

 

キイロスズメバチの巣別荘

 

別荘と引っ越しの違いを判断
するのはかなり困難な事ですが
実は関連性のある巣が存在していた
ということもよくある事態なので
この時期はそういった観点からも
注意が必要になります。

 

9月~10月頃

 

全てのスズメバチの巣において
最大級に巣が巨大化しており
ハチの総数も桁違いに増加
している季節になります。
スズメバチの巣を発見しても
絶対に近付いてはいけない
そんな時期です。
もしも屋内側の屋根裏内や
壁内部などに巣作りしていた
場合は屋外の侵入口付近にて
かなりスズメバチが飛び回ることに
なるので近辺には一切近付けない
状況に陥ります。

 

キイロスズメバチの巣巨大化

 

キイロスズメバチの巣巨大化

 

コガタスズメバチの巣巨大化

 

夏から秋へと季節が移り変わる
時期というのはスズメバチに関しましては
最も危険な時期となりますので
スズメバチの巣を発見しても

  • 決して不用意に近付かない
  • 中途半端に殺虫剤を噴射しない
  • 巣に振動を与えない

といったことが重要になります。

 

この時期の秋口にお庭の植木などの剪定をなさる方もおられるのですが,植木によく巣作りするスズメバチもおり,気付かず剪定を開始してしまい刺されてしまう方が数多くおられますので必ず事前にハチが出入りしていないかどうかをよく確認して頂くことが重要です。

 

そしてこの時期のハチの数が
圧倒的に増加している状況では
それだけ大量の餌が必要になって
しまうので餌場となっている箇所では
大群のスズメバチが飛来してくる
ことになります。

  • お庭の植木
  • マンション共用廊下

など,豊富な餌場となっている場合は
大群のスズメバチが飛来してくる
ことになるので一見巣作りされて
いるのかと思いがちですが餌を
捕獲しに来ているのです。

 

スズメバチ飛来マンション

 

上記の写真の状況はマンションの
最上階共用廊下に大多数の
スズメバチが飛来してきていたのです。
何処に巣作りされているか分からない
という状況でしたが巣作りはされて
おらず,共用廊下に大量発生
していた餌となる蜘蛛を捕獲
しに飛来していたのです。
こういった状況では完全な退治は
難しくなるので餌となる蜘蛛を
地道に退治していくという
根本的な解決が必要になります。

 

11月~12月頃

 

春先から一生懸命巣作り及び
子育てを行っていたスズメバチも
そろそろ一生を終える季節
となりました。
巣の内部からは全てのハチが羽化
している状況で新たな新女王蜂も
誕生している状況です。
そして11月下旬から12月上旬頃
には全てのスズメバチが巣から
飛び立つ時期になり,巣は完全に
空っぽ状態となるのです。
しかし,一部のスズメバチは巣を
飛び立つことなく,巣の内部にて
生活していることもございます。

敷地内に巣作りされていたスズメバチの巣を11月下旬以降にハチの姿が無いということでご自分で撤去することがある場合は,まだ内部にスズメバチが潜んでおり飛び出してくることもあるので注意が必要です。

 

12月中旬以降には全ての
スズメバチの働き蜂,雄蜂は
命を落とすことになり,新たに
誕生した新女王蜂たちのみが
冬眠に入ることになるのです。
スズメバチの種類によっては
一般家庭の屋根裏内などで
冬眠に入るというわけです。
そして長い眠りにつき,また翌年の
春先頃に冬眠から目覚め
それぞれ活動を開始する
ことになります。
このようにしてスズメバチの一生が
毎年繰り返されるというわけです。