【ハチ駆除防護服】が役所からレンタル出来る
蜂の巣を発見なさった際,ご自分で退治しようという方もおられると思います。そんな方はぜひハチ駆除防護服の貸し出し制度をご活用下さい。地域によっては自治体から防護服が借りられますのでそんな防護服着用時の注意点などをご説明させて頂きます。
板倉敦司
板倉敦司

蜂の巣駆除用防護服がレンタル出来る

防護服を借りられる自治体もある

 

補助金制度のある自治体は
少ないのですが,蜂の巣駆除を自分で
なさる方のためにハチ駆除用の
防護服を貸して頂ける自治体が
かなり多くあります。
大阪府,奈良県,京都府,兵庫県
和歌山県内においては以前に
比べるとほとんどの自治体で
対応しております。

 

防護服というのは見た目は
宇宙服のような本格的な
防護服になります。

 

ハチ駆除用貸し出し防護服

 

ほとんどの自治体が
無料で貸し出しておりますが
あくまでもレンタルですので

  • 当日中など期限がある
  • 数に限りがある
  • 申請書を提出する必要がある
  • 有料の自治体もある

など制約もあり,いざ借りようとしても
全てレンタル中で借りられない
ということもありますので
その辺りは注意が必要です。

 

レンタルなので取り扱いには十分注意

 

レンタルということは

  1. 使用後の汚れなどは清掃する
  2. 服内の湿りを取り,よく乾かす
  3. ヘルメット内もよく清掃する
  4. 破損しない様丁寧に扱う
  5. 適正な使用方法を厳守する

といったことが重要になります。
やはりレンタルなのでその次に使用
なさる方がいるということを前提に
使用しなければいけません。

 

上記の2,3に関しましては
ハチに巣作りされているのを発見
なさることが多いのはかなり猛暑の
7月から8月頃にかけてが多くなり
その季節というのは

何もしなくても汗が噴き出る

ということは防護服を着用すると
真夏に常にサウナ状態になる
ということなのです。
すると自ずと通常以上に汗が
噴き出るということなので
防護服には汗が染み渡り
かなりビショビショになってしまう
ことがあるのです。
頭部も汗が噴き出ますので
ヘルメット内も汗まみれになります。

 

使用後は洗濯機を利用することは出来ませんので手洗いにて洗浄し消臭,除菌剤を吹き付けるなど対処し,完全に自然乾燥させてから返却するようにしましょう。貸し出し期間は自治体によって様々なので使用後の洗浄,乾燥を考慮し余裕を持って使用するようにしましょう。

 

上記の4に関しましては
防護服の破損と言えば特に
多いのが

  • 穴が開いてしまう
  • 切り裂かれてしまう

ということが多くなります。
防護服と言っても一層一層は
それ程頑丈ではありませんので
ハチは関係なく,物理的な状況で
そうなってしまうことがあります。

 

例えば狭い箇所に巣作りされており
壁面などに接触した際,くぎ等の
鋭利な物で裂かれてしまう
地面に放置した際,鋭利な物があり
取り上げた際に裂かれてしまう
フェンスに掛け,取り上げた際に
損傷箇所によって裂かれてしまう
など予期せず防護服が破損してしまう
こともありますので駆除中,駆除後も
細心の注意が必要です。

 

もしも破損してしまった場合は修理を要求されることもありますので要注意です。

 

ハチ駆除用の防護服はそれなりに
高価な物なので慎重に取り扱う様
お願い致します。

 

上記の5に関しましては
防護服の一式というのは
一部ツナギ状態の防護服も
あるのですが,貸し出ししている
防護服のほとんどが上下が
セパレートタイプの物になります。

  1. 頭部
  2. 服上下
  3. 手袋

頭部部分,服上下が完全に
分かれていますので服を着用する
際は隙間の無いように着用する
ことが大事です。

 

特に腕先端部,足先端部は注意

 

腕先端部は必ず手袋に完全に
密着させて着用する

 

防護服適正着用

 

足先端部は必ず長靴に完全に
密着させて着用する

 

防護服適正着用

 

靴に関しましてはスニーカーなどですと足首部分に隙間が生じてしまいますので控えて頂き,必ず長靴を着用するようにしましょう。

 

防護服長靴適正着用

 

スニーカー着用不適正

 

長靴に関しましては防護服一式に含まれておりませんので各自で準備するようにしましょう。

 

頭部部分着用時も注意が必要

 

頭部部分に関しましては多くが

  1. ヘルメットをセットする
  2. 胴体に繋げる必要がある

ということになり,ヘルメットをセット
する際は隙間が生じないように
確実にセットする
前後の向きを間違えない
顎ひもを確実にセットする

 

防護服ヘルメット適正着用

 

胴体に繋げる部分はほとんどが
ファスナー式になっておりますので
確実にセットし繋げる
ことが重要になります。

 

防護服適正着用

 

レンタルの場合は既にヘルメットもファスナーもセットされていると思いますが着用する際は緩み,隙間等が生じていないか必ず確認するようにしましょう。

 

防護服着用時は二人が万全

 

蜂の巣駆除用防護服を着用する際は
一人で行うよりも二人体制で行った
方が確実に着用出来ます。
腕先端部や足先端部のファスナーを
閉める際や頭部のファスナーを閉める
際などは一人ではやりにくいため
もう一人の方に行って頂くと
スムーズに確実に行えます。
そして最終的に

隙間など無いか確認してもらう

 

こうすることで安全確実に蜂の巣駆除が
実施出来るでしょう。

 

防護服着用時は熱中症に注意

 

ハチ駆除用防護服を着用する
季節というのはほとんどが真夏の
暑い時期になりますので着用した
時点で体感温度はかなり高温に
なってしまいます。
未着用の場合でも屋外で活動
している際は熱中症に注意が必要に
なるのですが,そんな中防護服を
着用するということはかなり危険性が
高まってしまうのです。

 

かなり暑いです。

 

防護服を着用するとハチに刺される危険性はかなり抑えられるのですが,その半面もう一つの危険性(熱中症)が逆にかなり高まってしまうということをご理解頂いた上で使用して頂くことが重要です。

 

防護服を着用し蜂の巣駆除を
実施する際は

  • 体調がすぐれない場合は控える
  • 寝不足状態であれば控える
  • 二日酔いの場合は控える
  • 飲酒状態の場合は絶対に控える

といったことが重要でしょう。
そして駆除の際は必ず

 

すぐに水分補給出来る状態を
確保しておく

 

ことが重要で喉が乾いていなくても
必ず定期的に水分補給しましょう。

 

少しでも熱中症のリスクを抑える
ためにも駆除の実施日は出来る限り
天気がすぐれない日(曇り,雨天時)
など気温が低い状態,又は夜間などに
行うことをおススメ致します。

 

完全な屋外であれば雨天時は困難なので避けて頂き,雨がかからない箇所であれば雨天時でも問題ないでしょう。

 

夜間であればハチの活動は停止しているのでやりやすいですが,見えにくいため注意が必要です。活動停止していても危険を感じた際はハチも襲ってきますので万全の態勢で行うことが重要です。

 

私自身も防護服を着用し駆除を
行っている際は熱中症に陥る
ことはよくございます。

  1. 頭がフラフラする
  2. 視界に残像が発生する
  3. 息苦しくなる
  4. 立っていられない
  5. 手指や足がつる
  6. 吐き気がする

といった症状が発生します。
上記はあくまでも私自身に発生する
症状になりますがもしもこのような
症状が発生した場合はかなり
危険な状態なのですぐに
駆除作業は中断し防護服は脱ぎ
室内の涼しい箇所で体を休めて
頂く様お願い致します。

 

防護服を着用する際はハチに
刺される危険性というよりは

 

熱中症の危険性がある

 

ということをご理解頂き,無理せず
健康第一で行うようにしましょう。

 

殺虫剤も頂ける自治体もある

 

ハチ駆除用防護服の貸し出し以外にも
セットでハチ駆除スプレーも頂ける
自治体もございます。
無料で頂けることもあれば

  • 有料である
  • 一本のみ
  • 数に限りがある

といったこともございますのでもしも
在庫切れであれば御自身で
準備する必要があります。
お住まいの地域のホームセンターや
薬局にて購入できますので
ぜひご利用下さい。
購入する際は必ず

 

ハチ専用殺虫剤を購入する

 

ことが必要になります。
中にはハチ専用ではない殺虫剤を
利用なさる方もおられるのですが
効力が十分ではなく,危険なので
必ずハチ専用殺虫剤を購入して
頂く様お願い致します。

 

そして一本のみでは十分な装備
とは言えません。
必ず予備として2~3本は準備して
おくようにしましょう。
駆除実施の際は必ずすぐに

 

手の届く範囲にそれらの予備の
殺虫剤も揃えておく

 

ということが必要です。
一本の容量が少ないので

  • 足りずに完全に退治出来なかった
  • 不測の事態に備える

ということからも数本は絶対に
ご準備頂いた方が良いでしょう。

 

蜂の巣駆除をスプレーにて行う際は屋内,屋外に関わらず火気厳禁になります。駆除中は絶対に周辺で火気を使用しない様お願い致します。

 

防護服はレンタル出来ますが・・・

 

ほとんどの自治体でハチ駆除用防護服
がレンタル出来ますが,やはりハチ駆除
作業は細心の注意を払う必要があり
決して軽々しく行わない方が良いでしょう。

 

防護服を着用していれば自分は
ほぼ刺される心配はございませんが

  • 熱中症の危険性がある
  • 駆除後に様々な弊害が発生する
  • お隣様などに影響が出てしまう

といった事態に陥ることもよくあり
駆除が完全に出来ずに中途半端に
終了してしまうと

再度周辺に巣作りされてしまう
周辺でハチが飛び回ってしまう
別箇所にハチが群がり出す

 

という厄介な事態に陥ってしまう
こともありますので例え防護服を着用
していたとしてもそういった事を
考慮し万全の態勢で確実に実行
して頂く様お願い致します。

 

少しでも躊躇してしまうような事が
ございましたら控えて頂いた
方が良いかもしれません。

 

そしてよくあるケースでは
お知り合いの方,ご近所の方が
退治してあげる!
ということでお願いしたところ
適当に殺虫剤を噴射し
それで終了してしまった。
ということもあり,結果
逆に事態が悪化してしまった
ことも実際にありましたので
その辺りも注意が必要です。

 

ハチに巣作りされてしまった箇所が
住宅街などのような箇所であれば
お隣様などにも影響が及んでしまう
こともありますので出来る限り
早期に安全に確実に
駆除しておくことが重要です。

 

上記の防護服などに関する

  • 貸し出し状況
  • 無料か有料なのか
  • 殺虫剤は頂けるのか

などは自治体によって様々なので
ご自分で蜂の巣駆除をなさる方は
必ず蜂の巣を発見したその時点で
お住まいの自治体にお問い合わせ
頂き御確認頂く様お願い致します。