雨戸戸袋のスズメバチ巣駆除

 

2015年8月23日(日)

 

駆除の御依頼を頂きましたのは
奈良県北葛城郡王寺町在住の男性。

 

御自宅にハチに巣作りされてしまった
というわけではなく,現在事情により
ほぼ空き家状態となってしまっている
親族の方のお宅にてハチに巣作り
されているかもしれない！

 

ということだったのです。

 

それは定期的に訪問されているのですが
今回訪問したところ,一回の窓周辺にて
多数のハチがブンブン飛び回っている
状況だったので驚き,換気のための
窓の開閉が出来ない状況だったのです。

 

一体何事かと思い,窓周辺をよく確認
してみたところ,なんと雨戸を収納する
戸袋内部へ多数のハチが出入り
していたのでした！

 

その後も定期的に内部へハチが出入り
していたので巣作りを疑う事と
なったのです。

 

ハチの種類は恐らくスズメバチ。

 

雨戸戸袋内部・・・

 

今回の雨戸というのが横にスライド
させるタイプのもので戸袋部分には
中央に雨戸を引き出すための隙間が
開いておりますのでそちらの隙間から
内部に侵入され巣作りされてしまう
ことがあるのです。

 

こういった戸袋内部に巣作りするのは
スズメバチの種類の中では主に
モンスズメバチ,又はヒメスズメバチ
がよく巣作りを行います。

 

ヒメスズメバチに関してはスズメバチの
中では最もハチの総数が少なく巣も
それ程巨大化していかないのですが
モンスズメバチに関してはかなり
巣は巨大化しハチの数もかなり増加
させていくタイプになります。

 

今回は状況から判断してモンスズメバチ
の可能性が高いでしょう。

 

雨戸は横にスライドさせるタイプの物と
上下にスライドさせるシャッター式の
物も住宅によってはあるのですが
そちらに関してもシャッターボックス
内部に巣作りされてしまうことが
あるのですがそれに関しては主に
アシナガバチとなりますので
また別の話となります。

 

今回のような戸袋内部というのは
やはり普段ほぼ雨戸を使用していない
状況ですとハチの標的となりやすく
特に長期間雨戸が閉めきられた状態
つまり戸袋内部が完全な空洞状態に
なっているケースでは巣作りされ
やすいのでそんな状態の窓部分が
存在する場合は要注意です。

 

換気が出来ない状況ですので
迅速に御対応。

 

該当の窓部分を確認したところ
すぐにそれと判断。

 

多数のハチが飛び回り一切そちらへは
近付けない状況だったのです。

 

やはり想定通りモンスズメバチ。

 

戸袋内部へ頻繁に出入り！

 

 

時期的にも巣はそれなりに大きくなり
ハチの数もかなり増加している様子。

 

気付かず窓を開放してしまうことが
なくて良かったのです。

 

開放してしまっていたら間違いなく
室内にハチが侵入していたはずなので
とんでもない状況に陥っていた
可能性が高かったからです。

 

状況が把握出来ましたので駆除。

 

戸袋内部に薬剤注入し現時点で内部に
いるスズメバチたちを全て退治。

 

そして少し困難ですが内部の巣も
跡形なく完全に撤去。

 

やはり巣は直径20㎝程に成長しており
ハチの総数もかなり増加。

 

 

ここからは巣に戻ってくる戻りバチを
地道に捕獲退治し,念のため敷地内
全域の調査も実施。

 

結果,他では巣作りされていない
ことを確認出来ましたので
スズメバチ駆除作業の完了。

 

これで安心して頂くことが出来ます。

 

今回のモンスズメバチに関しては
毎年のように巣作りされてしまう
ということはあまりありませんが
営巣箇所が厄介で戸袋内部の他
屋根裏内や壁内部などにも巣作り
しますので要注意なスズメバチです。

 

そしてほぼ空き家状態となって
しまっている物件はハチの標的と
なりやすいので定期的に状況を把握
しておくことが重要です。