2024年9月15日(日)
敷地内の裏手の草刈りを開始しようとした
ところ,内部に大きなハチが出入りしているのを
発見したため草刈りが行えない!
ということで御相談のお電話を頂いたのですが
そちらはとある施設内の裏手になり普段全く
赴くことが無く,状況を把握することが
出来ていなかったのです。
そして今回敷地内の裏手があまりにも雑草が
生い茂っている状態だったので草刈りを行う
ことになったのですがそんな状況を発見
してしまったのです。
かなり頻繁に雑草の中辺りへ蜂が出入りして
おり,周辺でも飛び回っていたので危険で
近寄ることすら出来なかった...
まさかこんな状況になっているとは...
ですが巣作りを行っているのかは完全に
見えないため分からず。
かなり大きなハチだったのでハチの種類は
スズメバチではないか?
草刈りが行えない状況なので早急に
なんとかしてほしい...
こういったご相談でございました。
今回は巣作りされているのかどうかは全く
分からないという状況でしたが,定期的に
ハチが内部へ出入りしていれば巣作りされて
いる可能性が高いでしょう。
その他の要因で生い茂った雑草部分に蜂が
飛来してくることもあるのですが,一定箇所に
ハチが行き来している場合は営巣の確率が
高くなるのです。
今回はハチの種類はスズメバチの可能性が
考えられましたが,数種類存在する中で
ほとんどの種類のスズメバチの可能性。
そして雑草部分に巣作りされているか
それとも雑草下部の地中内部に巣作りされて
いるかで種類は異なってきます。
やはり最も厄介なのが地中内部に巣作りされて
いる場合でそのケースではオオスズメバチの
可能性が高いからです。
どの種のスズメバチでも時期的にかなり巣は
巨大化しておりハチの数もかなり増大して
いることでしょう。
今回は草刈りを行う前に蜂の姿を確認する
ことが出来て作業を開始することが無くて
良かったのです。
もしも異変に気付かず草刈りを行っておれば
近辺に近付いた際,間違いなくハチを刺激して
しまうことになるので襲われ刺されていた
可能性が非常に高かったからです。
生い茂った状態の雑草の草刈りを行うことも
あると思うのですが,その際は事前に必ずハチが
内部に行き来していないかどうかなどを確認の上
開始して頂く事をお勧め致します。
雑草部分にはスズメバチの他,アシナガバチもよく
巣作りを行うポイントになり,アシナガバチの
場合でも襲われ刺される方が多いので雑草と
いうのも十分ご注意頂ければと思います。
早急に調査駆除にお伺い。
該当の敷地内裏手を確認しますと,そこはかなり
雑草が広範囲に渡って生い茂っている状態。
そしてすぐに多数の蜂の姿!
生い茂った雑草の一角に頻繁に出入り!
営巣確定。
正体はオオスズメバチ。
ということは雑草部分に巣作りされている
わけではなく地中に巣作りされているのか。
時期的にやはりハチの総数はかなり増加
しているようで周辺は危険な状況に
陥っていたのです。
草刈りを開始することがなく不幸中の幸い。
状況が把握出来ましたので駆除実施。
雑草が妨げになり内部の状況が全く把握
出来ないので慎重に該当箇所に最接近。
やはり生い茂った雑草の足元辺りへ出入り!
入念に薬剤注入し現時点で内部にいる
スズメバチたちを全て退治。
戻りバチを駆除しつつ巣の調査開始。
雑草を掻き分けていくと姿を現しました
オオスズメバチの巣。
今回は完全な地中内部というわけではなく
放置されていた倒木部分に発生していた
空間を利用し巣作りされていたことが判明。
時期的にも巣はかなり成長し成虫だけでも
桁違いに増加。
跡形なく完全に撤去完了。
その後は大多数の戻りバチを地道に捕獲退治し
念のためその他の雑草部分なども調査し
他では問題ないことを確認出来ましたので
全ての駆除作業の完了。
これでなんとか草刈りを開始して頂く
ことが出来そうです。
しかし今後はあまり生い茂った状態で放置する
ことなく早期に対処しておく必要があるでしょう。
対処が遅れれば遅れる程,ハチの標的となりやすく
その他のスズメバチやアシナガバチなどにも
巣作りされてしまう確率が高くなってしまうので
春先頃からは定期的にお手入れを行って頂く
ことが重要になります。
今回のケースのように生い茂った雑草部分や
雑草の足元の状況によってはハチに巣作りされて
しまうことがありますので,施設や一般家庭問わず
あまり雑草を生い茂った状態のままで放置
されないことをお勧め致します。
そして春先から秋頃にかけて草刈りを行う場合は
雑草内部というのも蜂に巣作りされる可能性が
あるということを御認識の上,事前に十分点検を
行って頂ければと思います。